あさざわ動物病院 鯖江市神明町4-6-29 TEL:0778-53-1772

手術例

高齢犬に多い子宮蓄膿症について

メス犬には、有名な病気の1つにあげられる子宮蓄膿症。字の如く、子宮内膜炎から化膿菌により膿が蓄積し子宮内に充満し、放置すると死亡してしまう病気です。殆どの例で内科的抗生剤のみの治療では反応がないため、外科手術となります。人間の子宮内膜炎や子宮筋腫と混同される方が多いのですが、犬の場合性周期がまるで違います。黄体期がとても長いのも原因の1つでその時期に感染しやすくなります。おもに発情期2ヵ月後に発生し、お産もしない純血種に多いのです。なぜ、純血種が多いのでしょうか?それは、単に不妊手術をなさらない方が多いからなのです。年二回の生理を我慢すればよい。お腹をきるのは痛くて可愛そう。手術すると性格かわるんでしょ。太るからね。と様々な誤解や変なうわさが専攻しているからだと思われます。

この病気は、手遅れになると敗血症で亡くなるのです。未然に防ぐには、不妊手術しかありません。症状は、元気がない、やせてくる、水をよく飲む、尿量が多い、発熱、嘔吐、腹部がはっている、おりものがみられる、陰部が大きいなどですからいち早く来院してください。3日と様子をみないでください。おねがいします。

小型犬に多い膝蓋骨脱臼について

成長期に発生するグレード3以上の症例では、手術が必要です。もし、手術をせずグレード3に達してしまえば、足が伸ばせないばかりか、生涯に渡り歩行ができなくなります。そこで今回は、内側に外れる膝蓋骨の壁にパラガードというステンレスのガードレール状の器具を装着する方法を解説します。

これは、膝蓋骨を横にずらし、受け皿となる骨を露出したところです。この受け皿が先天的、後天的に深さが浅いことにより発生する事が分かっています。ごらんのとおり深さが0.5mmほどしかありません。その受け皿を人工的に掘り下げます。

左の写真はやすり状の器具で削っています。右の写真ように、約2mm溝が完成しました。

つぎに、パラガードを慎重に打ち込み器で挿入していきますが、位置と角度がとても重要です。疼痛も少なく大抵、退院時には歩行可能な状態で帰れます。もし、小型、中型犬で突然足をあげて痛がっている時は、膝蓋骨脱臼の場合もありますので受診してください。

大型犬に多い急性胃捻転について

食餌成分や食後すぐの運動に起因しておこる胃拡張症。続いて起こる胃捻転で著しく胃が大きく太鼓腹のようにはれ、嘔吐を繰り返し血流が遮断されるとショック状態となり100%死にいたるのが急性胃捻転です。

今回は、ブラッドハウンドという珍しいワンコでしたが症状発症が12時で来院が4時、フルスタッフが対応に当たることができました。

この写真は、胃のガスを抜いているところです。写真タイミングが遅れて殆ど抜き終わったところです。

直ちに手術台にのせ開腹し捻転している胃を両手で整復していきます。さらに再発防止のために、今回は、切開胃壁固定術を施しました。胃と腹壁を癒着させるために縫合しているところです。発見時間と適切な処置および術式にもよりますが、死亡率15%〜68%とされています。

術後10日目、再発もなく元気になりました。目やにをとって退院です。よかったね。

発見した場合は、一刻を争います。急患で来院する場合、準備がありますので必ず先にお電話をお願いします。


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